
こめかみ薄毛の症状
こめかみは、頭部付近にあるくぼみのこと。目尻と耳のちょうど中間点から真っ直ぐ上に線を伸ばしたところにあり、指先で押してみると少しへこむ箇所です。
私たちは「薄毛」というと、頭頂部などに生じるものを思い浮かべてしまいがちです。しかし実際には、こめかみ部分にも薄毛は起きます。
ちなみに、「こめかみ~その上部が薄毛になること」は、一般的に「M字ハゲ」などと呼ばれることもあります。男性の薄毛ではよく聞きますよね。
こめかみの薄毛は、額が広く見え、髪の毛が薄くなっているのがわかりやすいので、なかなか辛いです。
隠そうとしても、こめかみ部分の薄毛の場合、頭頂部の薄毛の対策として有用な「部分ウォッグ(部分かつら、頭頂部用ウィッグなどの名前で呼ばれることもあります)」が使いにくい、という問題点もあります。
このように、大変困り物のこめかみの薄毛。
何が原因で起こってしまうのでしょうか。
女性のこめかみ薄毛の原因とは
数多くの情報サイトでは、「眼精疲労によってこめかみ部分の薄毛が起こる」などのように書いているところもあります。
しかしこれには、明確な根拠となるものはありません。
「これをしていたら、こめかみ部分だけが薄毛になる」というような明確な研究結果はないと考えられています。
ただ、薄毛が起きる原因としては、以下のようなものが挙げられます。これは当然こめかみ部分の薄毛に対しても同じことが言えます。
ホルモンバランス
詳しくは後述しますが、男性ホルモンの一つである「テストステロン」が大本の原因となって薄毛が起きます。
これは男性型の脱毛症によくみられるものですが、女性の場合であっても「女性男性型脱毛症(FAGA/Feamale androgenetic alopecia)」というかたちで発症することもあります。
遺伝
薄毛は遺伝の要素も原因として考えられます。
母親側の遺伝を強く受けることでも知られており、母親側の父や兄などが薄毛である場合、子どももその影響を受けやすくなります。
ただこれも「男性型の脱毛症(AGA/FAGA)」に対しての方が影響を与えやすいと言えます。
ストレス
「薄毛とストレスには因果関係があるのか」という問題については、実は専門家の間でも見解が分かれます。
ストレスが多い環境だと、人間の体は、代謝機能がうまく働かなくなってしまう。
こうなると、当然のことながら、頭皮に行き渡る血液が少なくなる。血液は頭皮に栄養と酸素を運ぶものだ。また、このように血液が減ってしまうと、体はもっと血液量を増やさなければならない、と考える。ただそのときに、男性ホルモンであるテストステロンの分泌量も増えてしまう。
そのため「ストレスによって薄毛は加速する」としている専門家がいます。
しかし、一方では「いや、ストレスと薄毛の因果関係は薄い。確かにストレスによって円形脱毛症になることはあるが、それはストレスがなくなれば改善するもの。一般的な『薄毛』とストレスはそれほど関係はしていない」としている専門家もいるようです。
ちらの意見が正しいかは、断定することはできません。ただ、ストレスは髪の毛に対して決して良い影響を与えないことは確か。
なるべくストレスから距離を置く生活をするのが大切ですね。
過剰なダイエット、バランスを欠いた食事
女性に特に気を付けてほしいのが、この「食事が原因となって起こる薄毛」です。
髪の毛は、残念ながら人間が生命を維持するために必要不可欠なものではありません。
そのため、過剰な食事制限によるダイエットをしていると、体が
「髪の毛になんか栄養を回している余裕はない。ほかの部分に栄養を回さなきゃ」
「次にいつ栄養が入ってくるかわからない。髪の毛よりももっと大切な臓器に栄養を渡さないと」
と考えるようになります。
こうなると、優先度が低い髪の毛には栄養が行き渡らず、髪の毛が育ちにくくなってしまいます。これによって薄毛が起こることがあるのです。
また逆に、高カロリーだったり、レトルト食品、脂肪分(特に動物性)が多いものの摂取を続けるのもよくありません。
これらの食事は、コレステロールの増加に繋がります。
コレステロールが増えると、血行が悪くなり、髪の毛に栄養が行き渡らなくなってしまいます。
生活習慣の乱れ
「過剰なダイエット・バランスを欠いた食事」と一緒に考えてほしいのが「生活習慣の乱れ」です。
人間は眠っているときに成長ホルモンを出します。
髪の毛や肌を育てる睡眠時間は、育毛に非常に大切なもの。寝不足が続くと薄毛の原因となってしまいます。
喫煙は血行を悪くする要因のうちの一つです。また、お酒は百薬の長とも言われていますが、あまりにも飲みすぎると、たんぱく質の不足を招きます。
髪の毛の大部分はたんぱく質で作られていますから、過度な飲酒もまた、薄毛のリスク要因となり得ます。
かつては睡眠で大切なのは22時~2時の睡眠と言われていましたが、今は「寝ているのならば特に時間はこだわらない」という説もあります。
男性型AGAとの違い
さて、ここまで女性のこめかみの薄毛について見てきました。上でも少しお話しした男性型の脱毛症(AGA)との違いについて触れていきましょう。
男性型の脱毛症は、男性ホルモンであるテストステロンが、酵素の一種である「5αリダクターゼ」にくっつかれたときに生まれる「ジヒドロテストステロン(DHT)」が問題。
このジヒドロテストステロンこそが、男性型の薄毛を引き起こす、大変厄介なものです。
男性よりはずっと少ないですが、女性にも男性ホルモンはあります。
ホルモンバランスが崩れると男性ホルモンの量が相対的に多くなり、影響が頭皮にあらわれてくるんですね。
これが原因となり、女性でも男性型の脱毛症がみられることもあります。
とはいっても、一般的に女性の薄毛は、男性のように局所的に進行することはほとんどありません。
こめかみ部分も「髪がほとんどなくなって、外出できないほどの薄毛になる!」となるのは考えにくいでしょう。
こめかみ薄毛の対策はどうする?
とはいえ、少しでも薄毛になってきたらかなり不安になりますよね。
そんな方が取り組むべき、こめかみ薄毛の対策をご紹介します。
女性用育毛剤を使う
より緊急度が高い方には女性用育毛剤をおすすめします。近年どんどん研究が進む女性用育毛剤。
古くからある薄毛へのアプローチから、最新の理論を用いた育毛剤まで、種類はさまざま。
なかには、体感が早い人は二週間で改善効果がみられるという技術を用いた育毛剤まであるので、試してみる価値はありですね。
育毛シャンプーを使う
薬局やスーパーなどで手に入るシャンプーは、洗浄力の強い界面活性剤が使われています。
このせいで、頭皮に本来必要な皮脂さえも落としてしまい、頭皮が乾燥・肌荒れを起こしてしまうこともあります。
毎日するシャンプーからケアに取り組みたい方は、頭皮環境を整えるシャンプーを使うのをおすすめします。

[ 調査・編集 ] ColuMou