無添加シャンプーのイメージ
敏感肌や乾燥肌、アトピー等で悩んでいる人だけでなく、子供が生まれたから、無添加シャンプーに変えてみたいというひともいるのではないでしょうか。
「市販のやつは良くないから、最近よく聞く無添加シャンプーってやつ使ってみようかな」
「自然の成分で作られている、カラダにいいシャンプーが無添加なんだよね」
「無添加は弱酸性で髪や頭皮によくて、危ない成分が入ってないから」
わたしも同じように、健康や身体には気をつけているつもり。
だからこそ、聞いたことがないような会社でも、とりあえず「無添加」と書いてあるシャンプーやボディソープを選ぶようにしていました。
しかし、無添加の製品を選んでいるひとのなかにも「無添加シャンプーを使っているのに、シャンプーをした後に、頭皮が痒くなる。」という人がいらっしゃいます。
実は、「無添加」という言葉は曖昧。無添加と表記されてさえいれば「頭皮に優しいシャンプー」ということではないんです。
「じゃあそもそも無添加ってなに?」となるわけですが…
無添加の実態
「よく聞くノンシリコンも無添加になるの?」などなど、どういう違いがあるのかわからないですよね。
わたしも、いざ聞かれるとさっぱりでした。
そんな方のために、ここではわかりやすく説明したいと思います。
旧表示指定成分が無添加
無添加は、「よくないと指定された成分が含まれていない」ということを指します。
もう少し具体的に言うと、1980年に旧厚生省が定めた身体へ影響やトラブルを起こす可能性のある「旧表示指定成分」が含まれないものを「無添加」と呼ぶことができます。
この旧表示指定成分は、薬機法(旧薬事法)によって103種類が定められています。
- パラベン
- ラウリル硫酸Na
- 安息香酸及びその塩類など
ただ、この103種類の成分が定められたのは40年ぐらい前の話。
いま薬局やドラッグストアなどで販売されているものは、その後出てきた新しい成分の有毒性や身体への影響度を表記する義務がありません。
つまり、この旧表示指定成分を含んでいなければ極端な話、身体に有害な成分が含まれていても無添加シャンプーと名乗れてしまうんです。
会社によって定義が違う
さすがにわざと有害なものを含めることはしないと思いますが、シャンプーのラベルをじっくり見てみると「無添加」と書いているそばに、何を無添加としているか記載されていることが多いです。
例えば…
あるシャンプーでは、「パラベン・タール系色素(合成着色料の一種)など5つの無添加です」とか
別のシャンプーでは、「動物性原料と光沢剤など、9つの無添加をお約束しています」など。
一概に無添加と言っても、結構バラバラなんですね。
でも、だからこそ、何を無添加としているかでその会社の理念や、シャンプーのこだわりが現れる部分だったりもします。
無添加とノンシリコン
少し前にノンシリコンシャンプーが話題になりましたよね。
ノンシリコンシャンプーは、シリコンが無添加のシャンプーという意味です。
頭皮が脂っぽいひとや、髪がぺたっとしてボリュームがでない方にはおすすめのシャンプーと言われています。
ノンシリコンが本当にいいかどうかをここで解説すると長くなるので、他の記事に譲ります。
もし、シリコンの無添加シャンプーにこだわりたいなら、シャンプーだけでなくコンディショナーもノンシリコンであるか注意して見てください!シャンプーにはシリコンが配合されていなくても、セットで売られているコンディショナーにシリコンが配合されているということがあります。
ボタニカルシャンプーは無添加?
無添加と同じように、ボタニカルとかオーガニックと書かれていると、身体にいい気がしませんか?
そもそも、ボタニカルやオーガニックという言葉の違い、ご存知ですか?
ほぼ変わらないから、お好みで好きな方を選びましょうと解説している記事もありますが、世界的には、明確な基準による違いがあります。
ボタニカルとは
「植物の」や「植物物由来の」という意味。
ヘアケア用品や化粧品では馴染みがありますが、「ボタニカル」という言葉はファッションやインテリア業界でも使われます。
植物由来の成分を配合しているシャンプーが、一般的にボタニカルシャンプーと呼ばれています。
オーガニックとは
オーガニックは「有機栽培」という栽培方法を意味しています。
オーガニック野菜という言葉を聞いたことがあると思いますが、化学肥料や化学農薬を使用しない有機栽培で生産されたものを指すんですね。
しかし、実は有機栽培の原料を使用しただけでは、本来の意味でのオーガニックとは呼べません。
ボタニカルとオーガニックの明確な違い
オーガニックと名乗るためには、世界各地に存在するオーガニック認証団体の基準をクリアしなくてはいけません。
それぞれのオーガニック機関が独自の基準を持っており、それに準拠したものだけに、認定マークなどが与えられます。
つまり、植物由来であるボタニカルの原料の中で、オーガニック認証を受けているものだけが「オーガニック」と名乗ることができます。
一般的に、製品としてオーガニック認定を受けていない化粧品は、ナチュラルコスメなどと呼ばれています。
ただ、現在日本には認証機関がJIS規格しかありません。
だから日本の化粧品メーカーは独自にオーガニック規定を設けて、オーガニックと謡っているメーカーもあります。
オーガニックを取るのは大変
オーガニック認定機関の世界基準とも言われているECOCERT(エコサート)認証の基準を見てみましょう。
はっきりと決まっていて、とても大変なことがわかるのではないでしょうか。
エコサート認証を取るためには下記の基準をクリアする必要があります。
※認定基準の一部・成分の95%が自然由来であること
- 最低でも10%の成分がオーガニックであること
- 化学香料の使用不可
- 環境汚染の可能性のある成分を使わないこと
- 動物から採取した原料の使用や、動物実験を行わないこと
- パッケージにはリサイクル可能なものを使用すること
- トレサビリティ、品質、保管、廃棄物管理および処理について基準を満たしていること
さらに、認定を継続するためには、一年に一度から2度の査察が行われ、常にクリアし続けなければいけません。
無添加シャンプーの選び方
刺激が少ない安全なものを使いたい
きっとこの記事を見ていて、いい無添加シャンプーを選びたいひとは、自分のためもあるけど、旦那さんだったり赤ちゃんだったり、誰かのため、という想いがあると思います。
そして「無添加シャンプー」が、そのラベルだけでは100%安心して使える保証にはならないことも。
当然ですが、なかには頭皮に優しい無添加シャンプーも販売されているのでしっかりと見極めれば安心して使えるものに出会えます。
でも忙しくて、化粧品の成分について勉強している時間も、じっくり選んでいる時間も多くないですよね。
そんなひとは、下記の項目を満たしている無添加シャンプーを選ぶことをおすすめします。
- 肌や頭皮・髪への刺激が少ない
- 無添加と表示されているものが多い
- オーガニック認定の成分が配合されている
編集部おすすめの無添加シャンプー
No.1オーガニックシャンプー:ハーブガーデン
石油系界面活性剤・合成香料・着色料・保存料などが一切不使用。
また、ハーブガーデンシャンプーで使用している防腐剤は、4種類の厳選した植物を水のみで超音波抽出し、ブレンドした原料を配合しています。
さらに地球に戻りやすい生分解性にも優れた泡で環境にも優しい設計になっています。
さらにシャンプーで一番多い成分の水を、オーガニックハーブウォーターに変えることで、頭皮をより清潔に保つので、化粧品選びにこだわりと持つ30代~40代に多くの支持を得ています。
無添加
13種類の無添加:旧表示指定成分 / シリコン類 / フェノキシエタノール / メチルイソチアゾリノン / EDTA-2Na / EDTA-3Na / パラベン / タール色素 / 紫外線吸収剤・動物性原料・鉱物油・光沢剤・アルコール
オーガニックについて
エコサート認定のモンゴンゴオイル / USDA認定のバオバブ種子油 / エコサート認定のシロキクラゲ多糖体 / オーガニック栽培されたソープナッツエキス
100%天然由来:haruスカルプ・プロ
100%ノンシリコン・100%天然由来の成分で作られた、オールインワンシャンプー。
忙しくて時間がないけどケアはしっかりしたい、そんな方にも一般的なシャンプー&リンスに負けない仕上がりを実現しています。
また妊娠前後の敏感な肌にも安心して使っていただける安全性から、数多くの有名女性誌にも掲載実績があります。
無添加
10種類の無添加:シリコン / 合成ポリマー / カチオン界面活性剤 / 石油系界面活性剤 / 合成香料 / 合成着色料 / 鉱物油 / 紫外線吸収剤 / 合成防腐剤 / 合成保存料は不使用
オーガニックについて
100%天然由来&10の無添加をお約束しています。
ヘアストレスフリーを目指す:マイナチュレシャンプー
女性が安心して使用できること・効果が実感できること。を基準に成分選びをしているマイナチュレシャンプー。一つのシャンプーを長く使用することを考えたうえでの商品化が実現されているので、徹底的に無添加にこだわっています。洗浄剤を見てもしっとりと洗い上げるように優しい洗浄剤が使われています。
無添加
9種類の無添加:シリコン / 石油系界面活性剤 / パラベン / 着色料 / 酸化防止剤 / タール系色素 / 鉱物油 / 紫外線吸収剤 / 合成ポリマー
オーガニックについて
オーガニック機関認証のセイヨウノコギリソウエキス / セイヨウサンザシエキス / ラベンダーエキス / ノバラエキス / キューカンバーエキス / ローズマリーエキス / タイムエキス・セージエキス
[ 調査・編集 ] YUSUKE