ビタミンB群って、どんなビタミン?
まずは育毛効果が高い「ビタミンB群」が一体どのような栄養素なのか、その特性をチェックしていきましょう。
全部で8種類!相互作用しながら活動
ビタミンB群は全部で8種類!
それらを総称して「ビタミンB群」といいます。
ビタミンB群は以下の8種類があります。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン(ビタミンB3)
- パントテン酸(ビタミンB5)
- ビタミンB6
- ビオチン(ビタミンB7)
- 葉酸(ビタミンB9)
- ビタミンB12
ビタミンB群は、その8種類のなかでも相互作用があり、それぞれの働きを補いながら活動しています。
なので、ひとつのビタミンだけを摂取するのではなく、バランスよく摂取することが大切です。
ビタミンB群は水溶性ビタミン。こまめな摂取を
ビタミンB群は水に溶けるビタミンのため、過剰摂取しても不必要な分は尿や汗とともに排出されます。そのため食事から摂取する分には、取り過ぎによる心配はほとんどありません。
その代わりに、体に貯めておけないので、毎日こまめに摂取しましょう。
またビタミンBは加熱すると水に溶け出す性質があるので、スープや汁物など、調理法で工夫をすると、ロスすることなく効率的に摂取することができますね。
育毛効果のあるビタミンB群
8種類のビタミンB群の中でも、次に挙げるビタミンには優れた育毛効果が期待できます。
ビタミンB2
皮膚や粘膜の健康を維持する「ビタミンB2」。
肌や髪、爪などの細胞の再生をサポートします。“発育のビタミン”とも呼ばれ、成長期の子供には欠かせない栄養素であり、不足すると発達障害を招く恐れがあるといわれるほど大切な栄養素です。
そんなビタミンB2は、疲労回復効果や脂肪燃焼効果、デトックス効果、過酸化脂質を防ぐ効果など、女性にうれしい効果がたくさん!
さらに育毛にも次のような効果を発揮します。
- 頭皮の皮脂の過剰分泌をコントロール
ビタミンB2には、皮脂の過剰分泌をコントロールする働きがあり、頭皮を清潔に保つ作用があります。それにより頭皮環境が整い、健康な毛髪の生成をサポート!ビタミンB2が不足すると、フケが出たり皮脂が過剰に分泌されて頭皮環境が悪化して、薄毛や抜け毛の原因となってしまいます。 - 毛母細胞を活性化
またビタミンB2は、毛母細胞を活性化させる働きもみられます。毛母細胞とは、分裂を繰り返すことで毛髪を形成する大切な部分!毛母細胞が活性化することで、健康な毛髪がつくられます。
ビタミンB2を多く含む食品
レバー / うなぎ / 鶏卵 / キャビア / いくら / 魚肉ソーセージ / 納豆 / チーズ / しいたけ / まいたけ …etc
ビタミンB6
たんぱく質の代謝と深い関わりのある「ビタミンB6」。
口内炎や肌荒れを改善する効果や、免疫力をアップする効果があります。
また、女性特有のPMSやつわりの症状を軽減する働きも。特に、妊娠中や授乳中はホルモンバランスが崩れてビタミンB6の消費量が多くなるため、産後の抜け毛対策のためにも意識して摂取したいビタミンです。
育毛効果においては、次のような働きが見られます。
- たんぱく質を毛髪に変える
ビタミンB6は、たんぱく質がアミノ酸に分解される際に欠かせない栄養素。毛髪の主成分である「ケラチン」もたんぱく質の一種なので、ビタミンB6を摂取することで、たんぱく質を毛髪に変える働きがあります。体内でも腸内細菌によって作られるので、比較的不足しにくいといわれていますが、不足すると健康な毛髪が形成されずに、抜け毛や薄毛、白髪などの毛髪トラブルを招くことに!
ビタミンB6を多く含む食品
レバー / 鶏肉 / マグロ / カツオ / サケ / モロヘイヤ / バナナ / さつまいも / 玄米 / ピスタチオ …etc
ビオチン(ビタミンB7)
皮膚や粘膜の健康を維持する「ビオチン」。ビタミンB7やビタミンHなどとも呼ばれています。
肌荒れやアレルギー症状、白髪対策にも効果的です。
ビオチンは体内でもつくられますが、生の卵白をよく食べる人は要注意!生の卵白には、ビオチンの吸収を妨げるアビジンというタンパク質が含まれています。
また、喫煙もビオチンを消費するので、たばこを吸う人は意識的に摂取したい栄養素です。
そんなビオチンには、次のようなさまざまな育毛効果がみられます。
- ケラチンの生成をサポート
ビオチンは、毛髪の主成分である「ケラチン」が生成される際に補酵素として働く栄養素。不足することで、薄毛や抜け毛、白髪の原因となります。 - コラーゲンの生成をサポート
ビオチンは、コラーゲンの生成にも一役買っています。コラーゲンは、肌によいだけでなく、髪の太さやツヤをもたらすたんぱく質の一種。ビオチンを摂取することで、コラーゲンが生成されて、健康的な毛髪が形成されます。 - 毛細血管を太くして毛母細胞を活性化
またビオチンには、皮下組織の毛細血管を太くする働きも。毛細血管が太くなることで、充分な栄養が運ばれて毛母細胞が活性化します。
ビオチンを多く含む食品
レバー / かれい / いわし / 卵黄 / まいたけ / あおのり / 納豆 / 落花生 / アーモンド / 牛乳 …etc
葉酸(ビタミンB9)
胎児の成長をサポートする働きがあり、妊娠中に摂取が推奨されている「葉酸」。
赤血球の生成に携わっているため「造血のビタミン」とも呼ばれており、貧血の改善や、不妊改善などの効果がみられます。
妊娠期に必要な栄養素というイメージがありますが、実は毛髪にも優れた効果をもたらします。
- 造血作用で毛髪に栄養が行き渡る
葉酸には、造血作用があり、血行が促進されます。すると頭皮に栄養が行き渡り、毛母細胞が活性化して、健康的な毛髪を育てることができます。 - メラニン色素を形成して、白髪予防に
また葉酸は、ビタミンB12とともに、黒髪にするためのメラニン色素を形成する働きも。薄毛・抜け毛だけでなく、白髪でお悩みの方にとってもうれしい効能のひとつです。
葉酸を多く含む食品
ほうれん草 / ブロッコリー / アスパラガス / サラダ菜 / 枝豆 / 納豆 / 焼き海苔 / いちご / レバー / うなぎ …etc
まだまだあった!育毛効果のある栄養素
育毛効果の高い栄養素は、ビタミンB群だけではありません。
次のようなビタミン・ミネラルも、よい効果を発揮します。
ビタミンE
“若返りのビタミン”と呼ばれる「ビタミンE」は、育毛・薄毛改善に効果的!
ビタミンEには、血管を広げて血行を促進する働きがあります。
そのため、多くの栄養が頭皮に行き渡り、毛母細胞が活性化!健康な毛髪の形成に繋がります。
また、抗酸化作用もあるので、毛母細胞の老化防止にも効果を発揮してくれます。
ビタミンEを多く含む食品
アーモンド / アボカド / 落花生 / かぼちゃ / ゆず / モロヘイヤ / あん肝 / すじこ / はまち / うなぎ …etc
亜鉛
ミネラルの中では 亜鉛に高い育毛効果 がみられます。
抜け毛の原因となる5αリダクターゼを抑制。さらに毛髪の主成分である「ケラチン」の生成をサポートする働きがあり、抜け毛・薄毛に優れた効果を発揮してくれます。
亜鉛を多く含む食品
牡蠣 / レバー / 牛肉 / チーズ / ごま / うなぎ / うに / 納豆 / 豆腐 / きな粉 …etc
まとめ
ビタミンB群をはじめ、あらゆる栄養素に優れた育毛効果が潜んでいましたね。
ビタミンは相互作用によって機能するので、あらゆるビタミンをバランスよく体内に取り入れる必要です。
そのためには、やはり「バランスのよい食事」が必須!
育毛剤や育毛シャンプーなどのスペシャルケアはもちろん有効ですが、日々バランスのよい食事を心がけていくことも、薄毛・抜け毛対策のベースとなります。
育毛効果のあるビタミン、そしてバランスのよい食生活で、健康的な毛髪を育てていきましょう♪
[ 調査・編集 ] KANA